ストーリーテリングについて語るブログ

「伝わる」ってどういうこと?~スピーチ勉強会(3回目)に向けて

3月9日(土)に3回目の「スピーチ勉強会」を開催します。この勉強会、1回目はスピーチをする上での「内容・構成」について、2回目では「話し方」について取り上げました。今回の3回目はこの2回分をギュっと凝縮してまとめた形でお届けるする予定です。

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ちょっと「ネタバレ」になるかもしれませんが、私が今回お伝えしようと思っていることを書きます。もし出て下さる方がいれば、「予習」として見ていただけると嬉しいです。

人前で「上手に」話せないのは当たり前!

スピーチ、もっと非公式な発表など、日常の社会生活で私たちは「話す」場が結構たくさんあります。でも、なかなか慣れない・・・。どうしてでしょうか?

それは、日本で生まれ育った多くの人は、今まで「話し方」を教わったことはないからです。「文章」を書いたり、音読したり、ということは学校生活でもやりますが、いざ「発表、プレゼンテーション」となると、特別のことのような気がしてしまいます。

でも、本来「発表」も実はこうした、いままでやってきたことの積み重ねの先にあります。「何をどう繋げれば良いのか」がわかれば、点が線になってスッと理解することができるのです!

「頭の中」をアウトプットしよう!

私の勉強会では「書けない人は話せない」ということをお伝えし、まずは頭に浮かんだことを言語化していただいています。これは佐藤政樹さんがご著書『人を「惹きつける」話し方』の中で言われていることですが、このことに気づいていない人が多いです。

普段、私たちは実に多くの頭に浮かんだことを、当然のように「なかったもの」にしています。それを「なかったもの」にせず、アウトプットするのが「話す」ということなんですが、多くの人は数少ない「アウトプット」の中で何とかしようとしています。だから「うまく話せない」「伝えられない」という結果になるのです。

例えばこんな感じです。

今朝起きたら身体がだるかった。
なぜか?昨日寝たのが遅かったから。
なぜ寝たのが遅かった?
それは夕食の後、お気に入りのYouTubeを見続けてしまったから。
睡眠不足は身体によくないと知っているのに、なぜついスマホを見続けてしまうのか?
それは・・・

など、頭の中では実に多くのことを考えているのですが、この中で実際に言葉としてアウトプットするのはせいぜい「身体がだるい」くらいではないでしょうか?本当はその何倍の話す「ネタ」が隠れているにもかかわらず、あなたのインプットは「たったひとこと」だけで終わっているのです。これが多くの人の「現実」です。

勉強会ではそれを普段から意識してアウトプットしていきましょう、ということを手順とともにお伝えしています。そうすると、まずそれが「話すネタ」となり、言葉になります。

また、これを応用して、自分の経験や、根拠となるデータ等を入れると、自分のネタを「他の人に参考になるストーリー」にも「レベルアップ」させることができます。あなたの日常がストーリーに変わる方法、実際に例を入れてご説明していきます。

スピーチを語る上では話の構成も重要です。何をどういう順番で話すと良いのか、ということで理由―結論、PREP法などの文章の基本の「型」をお伝えします。理由―結論は反対にもなり得ますし、PREP法はスピーチでも仕事でも、聞き手にスムーズに理解してもらえる、万能な型です。

話し方~大事なのは「お腹」の言葉

「話し方」というとアナウンサーのように滑舌よく、よどみなく流暢に話さなくては?と思う人が多いと思います。私もかつてずっとそう思っていました。

もちろん、上手に話せるに越したことはないのですが、スピーチでもっとも重要なのは相手の「心に届ける」ことなんです。その上で真っ先に心がけたいのは「思い」と「声」が一致することです。でも、これはお芝居のように「ただ感情をマックスに表現すれば良い」ということとは違います。

前述の佐藤さんは劇団四季で叩き込まれたという「言葉の3つのポジション」について、ご著書の中で説明されていますが、私たちが届けるべきは、本心からの想いを伝える「腹」のポジションの言葉です。ただ文字を唱えたり(頭のポジション)、うわべだけの演技した言葉(胸のポジション)ではありません。もちろん、全てのことが実際に起きている「リアル」ではないかもしれませんが、そのくらい、伝えるには「実感して語る」、ということが大切です。

そのことお伝えすると、参加者の方からは「今までお腹で語れていませんでした」という声が多く寄せられます。それほど、私たちは普段「腹」を意識することは少ないのす。でも、慣用句には「腹を割って話す」「腹を決める」など、「本心」を意味する言い回しが複数ありますね。だから、無意識のうちに「腹」の大切さは感じているはずです。

実際に、私たちが人のスピーチを聞いていても、なぜか心に残るのは、流暢でなくても、つっかえていたとしても、「心から」の声を届けている人のものではありませんか?私も日々反省することが多いのですが、「上手に」話すことよりも「本心から」伝えることをお伝えしたいです。

とは言え、「話し方」そのものに興味がある方も多いと思います。今回は抑揚、間、一文を短くすること、語尾の母音を意識すること、などを実際の例を交えてご紹介します。また、人前でスピーチする時に意識すべき「心の持ち方」についてもお話しする予定です。

こんな感じで2回分を1回にまとめますので盛り沢山です。正直、欲張り過ぎかもしれません💦
コンテンツの量が多い分、ワークの時間は少なくなってしまいますが、ご希望者には終了後、「放課後」としてご質問やご相談をお受けする時間を取ります。1回目、2回目出られなかった方を対象としていますが、「1回しか出られなかった」、「2回出たけどもう一度おさらいしたい」という方もウェルカムです。

是非一緒に「人前で話すこと」の壁を取っ払い、自然に話せるようになっていきませんか?
この勉強会がそのための皆さんの「第一歩」となれば嬉しいです。

お申込みはこちらから↓

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伝わる! スピーチ勉強会  お申込みありがとうございます。 登録にあたり、簡単なアンケートをお願いします。 【概要】 3月9日(土)21:00-22:30 【持ち物】 ● 筆記用具、メモ 開催はZOOMです。 ...
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この記事を書いた人

米・ニューヨーク在住。ストーリーを使った「ストーリートーキングⓇ講座」認定講師。スピーチコミュニティ「伝わる!スピーチ道場」主宰。
こちらのブログでは「ストーリーテリング」、「スピーチ」を中心に、書くことで人の強みを発掘し、話すことで相手の心を掴む話し方、をテーマに書いています。

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