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『嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー 」の教え』を読んで~人はいま、この瞬間から幸せになれる
本書は高名な精神科医アドラーの教えを伝えるため、哲学者と青年の対話形式でわかりやすく書かれている。『嫌われる勇気』というタイトルはなかなか強烈に感じるが、この本でいう「嫌われる」とは「(人の目を気にして)人に好かれよう、良く思われようということばかり考えない」ということに置き換えられる。つまり「ありのままの自分でいること(普通であること)の勇気」を持とう、ということが書かれている。 「自分を好き」という人は特に日本では多くないという。でも、「自分」は何ものにも置き換えられない唯一無の存在。本書ではその自分を好きになった方が幸せに生きられる、ということを書いている。そして、自分を好きになる方法として、ありのままの自分を受け入れる「自... -
コネクティング・ザ・ドッツ(その②)~子供の頃好きだったこと
以前、「コネクティング・ザ・ドッツ」について書きました。過去に経験したこと、好きだったことなどの「点」が思わぬ瞬間に「線」として繋がるという話です。 https://www.foster802.com/connectingthedots/ 今日は「子どもの時に好きだったこと」について考えてみました。よく、「自分が本当にやりたいこと」を考える時に、「昔好きだったこと」を思い出してみる、というワークを見ることが多いからです。 私の場合、以前「書くこと」についての思い出について触れました。その時に子供時代日記を書いていたこと、中学時代に作文を褒められた記憶が今でも自分の中に残り続けていること、について書きました。そして、長い年月を経て、この2年ほど前にニューヨークに来てから、再び書... -
手紙の世界
今日は手紙について書こうと思います。 私は子供の時から手紙を書くことが好きでした。当時は「文通」というものが流行っていて、私は小学生時代、当時子供向けの新聞を通して、岡山に住む1つ年上の女の子と文通をしていました。小学生だというのに、「京本政樹が好き」というマキちゃんがとてもハイカラなお姉さんに思えました。書いている内容も少し大人っぽくて、自分との違いに驚きながらも楽しかったものです。一度だけ、電話で話したことがありましたが、とても緊張してうまく話せなかったのを憶えています。どうしてあんなに緊張したんだろう?人見知りしたのかな? 大学時代、私は海外に頻繁で出かけました。短期留学をきっかけに海外によく行くようになり、大学でフランス語を... -
生活に「ストーリー」を~ストーリーの作り方
今日も「ストーリーテリング」関連で、実際に「ストーリー」がどんなところで、どんな風に使えるか?、「ストーリー」が使えるとなぜ良いのか、について書いてみたいと思います。 https://www.foster802.com/storytelling/ 【商品・サービスの紹介】 「ストーリー」が活躍する場として、一番に思い浮かぶのは商品やサービスの紹介です。「ストーリー」は(数ある商品・サービスの中で)なぜ、この商品(サービス)が良いのか、(数ある)コンサルタント・講師の中でなぜ、あなたを選ぶべきなのか、を際立たせてくれます。 例を挙げましょう。 あなたはアクセサリーを売っています。普通に商品を紹介した場合はこんな感じでしょうか。 「このペンダントは世界有数のパワースポット、ヒマ... -
人の心が動くのはどんな時?ー「What」より「Why」を
前回は「印象に残るストーリー」についてお話ししました。「結論」と同じくらい、話し手の「経験」が必要ということをお伝えしましたが、もう一つ大切なのが、話し手の「理念」を最初に伝えることです。言い換えると「なぜ、それを伝えたいか?(売りたいか?)」ということです。決して「何を伝えたいか?(売りたいか?)」ではないことに注意してください。 サイモン・シネック氏は2009年のTED TALKでそのことについて説明しています。シネック氏は これまで歴史上、偉大なリーダーたちであるマーティン・ルーサーキング牧師、ライト兄弟、スティーブ・ジョブズなどの「伝え方」について研究した結果、「ある共通パターン」があることに気づきました。そして、それはその他の人たち... -
「印象に残るストーリー」とは?~「ゾウ」の話から
以前も書きましたが、私は現在「ストーリーテリング」について、主に話し方を中心に学んでいます。今日は以前尊敬する方に紹介されたTED TALKの例を参考に紹介します。 この講演は、中で説明されている「ナッジ理論(後述)」と共に、「ストーリーテリングの構成・組み立て方」についても、非常に勉強になりますので、是非一度ご視聴されることをお薦めします。 「心の中のゾウと仲良くなると、人は動く」(竹林正樹) 【ナッジ理論とは何か?】 竹林さんは「行動経済学」を専門とする経済学者です。専門は「ナッジ理論」で、竹林さんのウェブサイトによると、以下のように紹介されています。 Q ナッジって何ですか? A ナッジは、選択を禁止することも経済的インセンティブを大きく変...