プライベート– category –
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過去の私、今の私
以下は先日のストーリーテリングの講師講座で披露したお話なのですが、言語化してみることにしました。 20年前、私は最初の海外駐在でパリに赴任しました。当時、私はとても緊張していました。今でこそ、女性駐在員はあちこちに出ているのですが、その時は過去にヨーロッパに駐在した女性はおらず、私が初めてでした。 前任者は先輩の男性、仕事もフランス語も何もかも完璧に見えて、行く当所は「私が行って迷惑ではないかな?」「戦力ダウンと思われないか?」という不安でいっぱいでした。後から考えてみると、数年間駐在して帰国する人と、初めて海外で仕事をする人、同じ戦力である必要もないのですが、当時はそんなことを考える余裕もありませんでした。 実際に赴任してみると、そ... -
夢に期日を
今回旅をしていて気づいたこと。 年月は本当に「あっという間」に流れていく。私が最初の駐在地のパリから戻った時「またいつでも帰ってこれる。」、そう信じていました。 でも、気づいたら、次に訪れることができたのはそこから15年も後のことでした。出産や子育て、そして仕事があり、簡単にヨーロッパに旅行に来れる状況ではなかったのが大きな理由でしたが、それにしても、それだけの間が空いてしまいました。 そして、その時「今度からはもっと間を空けずに戻ってこよう」と誓ったのだけれど、気づくとそこからまた4年・・・。その間にはコロナあり、アメリカへの駐在あり、とやはりそれぞれ事情はありましたが、それにしても、月日の経つスピードには驚くばかり。 今夏旅行をした... -
「当たり前」の裏側に
先日夏休みでフランスを訪れました。その中で滞在した南仏の小さな村、Eze村での出来事を書きたいと思います。 Eze村は南仏ニースとモナコの中間地点に位置し、標高約400メートルの岩山にあります。この村は中世の面影を残すメルヘンチックな村と地中海を一望に見渡せる風光明媚さが魅力です。実は、私たちはそこに、今からかれこれ20年以上も前、行ったことがありました。ですが、前回滞在した時は生憎、お天気に恵まれなかったのです。そのため、今回の滞在はそのリベンジという目的もありました。地中海を目にされたことのある方は印象に残っていると思うのですが、地中海の海の色は特別です。「碧」という漢字で表現されることが多いように、地中海特有の深い青と透明感を感じさせ... -
タイムスリップした夜
先日、こちらでバイオリニストの古澤巖さんのコンサートに行きました。古澤さんはJALの「JET STREAM」のテーマ音楽などで有名な方ですが、ニューヨークで演奏されるのは実に約40年ぶりだったそうです。 そして、私、偶然にも今から30年近く前、古澤さんのコンサートに行ったことがありました。まさに30年ぶりの再会でした!(直接ご挨拶ができたわけではないですが・・・) 時は遡り、90年代前半。場所は当時まだ新しい文化的スポットだった渋谷のBunkamura。当時の古澤さんは、まだ30代前半で、新進気鋭のバイオリニスト、という印象。それがまだオープンして数年のBunkamuraの空気感にとてもマッチしていたのが印象的でした。誘ってくださったのは、その当時、テニスを一緒にやってい... -
どうせ同じ時間を過ごすなら?~やってしまった出来事
私の最近「やってしまった」出来事をシェアします。 【一体、いつやるの?】 1ヵ月ほど前、娘(中2)が英検(一次試験)を受検した時の出来事。その級の受検は3回目だったのですが、過去2回、娘はあまり本腰で勉強をしている様子がなく、前回不合格だった際は「次こそがんばる」と決意していました。私もいつにないやる気に満ちた彼女の姿を見て「よし、今度は私もサポートしよう!」と思っていたのです。 しかし、その燃えるようなやる気は数日で燃え尽き、あっという間に娘の日々はスマホとインターネットに夢中になる時間へと戻ってしまいました。学校や塾の宿題もあるのですが、「英検」の勉強は後回し、後回しになっていました。私が憶えた単語のテストをしようとしても、その直前... -
イメージの底力~「スプーン曲げ」から学んだこと
先日、とあるきっかけからZOOMを通して、「スプーン曲げ」を体験することになりました。教えてくれたのは、ストーリーテリングの講座仲間のヨシミさん。彼女は本業はピアノの先生なのですが、その他にも色々な趣味、特技をお持ちのチャーミングな女性です。ヨシミさんは、一度「スプーン曲げ」を経験し、その一回だけで「きっと次もできる」と確信、既にお友達にも一回シェアしたばかりだという話でした。とてもチャレンジングかつ行動力のある女性です。 【スプーン曲げ?】 「スプーン曲げ」、私はそれまで考えたこともやろうと思ったこともありませんでしたが(正確には「やれる気がしなかった」)、「皆でやってみません?」という彼女の愛嬌たっぷりなお誘いに、思わず「やります...