コミュニケーション– category –
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「言葉にする勇気」で人間関係はもっと深まる
前回のコーヒー店での体験に加えて、私がニューヨークで目撃した「言葉にすることで深まる人間関係」について、もっと具体的にお話ししたいと思います。日本では「なんとなく避けがち」な場面で、現地の人たちがどんな風にコミュニケーションを取っているのか、見てみましょう。 https://www.foster802.com/hicontext-lowcontext/ 【車内での「小さな勇気」】 私がニューヨーク郊外に住んでいた時の通勤電車での話です。コロナ禍以降、3人掛けの席の真ん中は遠慮して座る人が減っていました。私もなんとなく「狭いかな」「迷惑かな」と遠慮して座らないことが多かったのです。でも、ある時そこにすっと座った女性がいました。それも、お世辞にも「スリム」とは言えない女性でした。 ㅤ... -
「察して」から「伝える」へ〜NYで学んだハイコンテクスト文化とローコンテクスト文化の違い
先日、NYのコーヒー店での体験や愛されるお客さんになる方法についてお話ししましたが、今回はその根っこにある文化の違いについてもう少し掘り下げてみたいと思います。 https://www.foster802.com/nyc-coffee-experience-2/ なぜ、私がニューヨークのコーヒー店で深いつながりを築けたのか?なぜ、相手への関心を素直に表現することで「特別な存在」になれたのか? 実は、その答えは「ハイコンテクスト文化」と「ローコンテクスト文化」の違いにありました。 【「察してよ」vs「言葉で教えて」】 これは人類学者のエドワード・T・ホールさんが提唱した考え方で、コミュニケーションのスタイルの違いを表しています。 ハイコンテクスト文化(日本): 言葉にしていない「空気」や「行... -
愛されるお客さんになる 〜NYで気づいた「与える」関係づくり〜
前回のブログ「選んでもらう人になる」では、お店側の視点から「なぜその他大勢の中から特定の人が選ばれるのか」、そして「それを日常生活で応用するコツ」についてお話ししました。 ㅤ https://www.foster802.com/nyc-coffee-experience/ 今回は、その続編としてお客側の視点から書いてみたいと思います。 ㅤ お店側が私たちを覚えて特別扱いしてくれる。それは確かに嬉しいことです。でも、そこで終わってしまっては「一方通行」の関係になってしまいます。 本当に良い関係を築くためには、お客側からの「GIVE」も大切なのです。 ㅤ 私のニューヨーク生活で気づいた、そのお店にとって「良いお客さん」でいるための工夫。そして、お店側とお客側の気遣いが重なった時に生まれる「ブ... -
「選んでもらう人になる」〜NYコーヒー店で学んだリピーター戦略
ニューヨークのマンハッタン。一歩外に出れば、3つ角を曲がるだけで10軒のカフェやカフェスタンドがあります。これほどの激戦区で、なぜあるカフェには毎日行列ができ、常連客で溢れているのでしょうか? コーヒースタンドのエピソードについては、以前以下のブログを書きました。 https://www.foster802.com/50coffees/ 今日は私が4年間のNY生活で学んだ結論をお話しします。実はこれ、ビジネスでも人間関係でも使える、とても強力な手法なんです。 ㅤ 平日の朝、メインストリートには1-2ブロック置きに、ほぼ同じメニューのコーヒースタンドが並びます。価格も品質も大きな差はない。それなのに、なぜ人は特定の店を選び続けるのでしょうか? ㅤ 4年間、毎朝のように通い続け... -
アメリカ人の発信力の秘密は?~地下鉄車内での出来事から
昨日は娘と1日マンハッタンに出かけていました。その道中、地下鉄の車内での出来事です。 【反対方面の電車に乗ってしまったわ!】 その日、私たちは1日中歩き、ようやく座ることができた帰りの地下鉄の車内でボーっと座っていました。次の駅に着いた時、正面の席の女性の声がしました。 「ああ、あなたはここに座りたいんですね、どうぞ!」 そう言って席を立った40代くらいの女性。空けられた席に疲れた様子の年配女性が座り込みます。なんだか疲れた表情です。 座ってしばらくすると、正面の路線図のパネル表示を見ていたらしいその年配女性が言いました。 「Oh my god!! 私は反対方面に乗ってしまったみたいだわ!」 悲嘆を隠さない表情。彼女の心配そうな顔はみるみる曇り、泣き出... -
「そのひとこと」を飲み込む前に
佐藤政樹さんの著書『人を「惹きつける」話し方』の中で「人見知りを直す『声をかける習慣』」という項目があります。人は誰しも気づいてもらえたり、好意的な言葉をかけてもらえると嬉しいものです。でも、私たちは何か心に浮かんだとしても、余程親しい間柄でもなければ、その言葉を「飲み込んで」しまいます。それがたとえ相手を喜ばせるポジティブなものであったとしても・・・。 よく考えるとそれはとっても勿体ないことですね。でも、私たちはシャイだから、「これを言っても余計なお節介かな」とか「なんだか気恥ずかしいや」でなかなかそのひとこと、が言えません。正確に言うと、頭に一瞬浮かんだとしても、すぐに「やっぱり、いいや」と「なかったこと」にしてしまうのです。...
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